変化

先日、ドラムサポートのお仕事で和歌山県へ行ってきました。

和歌山県を訪れるのは初めてでしたが、

とても素敵な場所でした。

初めての土地で最初にやったことがライブというのは、

本当にミュージシャン冥利に尽きると言いますか、

すごく幸せでした。

会場や打ち上げでも沢山の現地の方々と交流させて頂けて楽しかったです。

いつもね、

ドラムをやってきたから今自分はこの場所に居ることができるんだって実感する瞬間が本当に幸せです。

これからも、

そんな瞬間を一つずつ大切に増やしていきたいです。


話は少し変わりますが、

自分はずっとドラマーとして音楽活動をやってきましたが、

2年ほど前から並行してシンガーソングライターとしての活動も本格的に始めました。

子供の頃から歌うことや、言葉や文字で想いを表現することが大好きだった自分にとって、

シンガーソングライターになることはずっと夢でした。

そんなシンガーソングライターの活動をスタートさせてから、

ミュージシャンとして、

自分の中で色々な変化が日々 起きているのですが、

その中でも、最も大きく変わったことは、

ドラムへの考え方やプレースタイルが自分でもびっくりするくらい変わりました。

シンガーソングライターの活動を始める前の自分のドラムスタイルはどんなだったかと言えば、

とにかく目立ちたい笑

ボーカリストやギタリストなどのフロントマンに負けないくらいの存在感をドラムでも出したいって思ってました。

だから、

叩くフレーズも手数が多いものを好んでたし、

複雑なリズムパターンやフィルを叩けるようになりたいっていう強い憧れを持って毎日練習していました。

でも、

シンガーソングライターの活動を始めて、

自分で曲を作るようになって、ドラムに合わせて自分が歌う立場になったとき、

『良いドラム』の価値観が変わりました。

もちろん、ジャンルによって求められるドラムスタイルは違うし、

それぞれ好みもあるから、

良い悪いの話ではなくて、

あくまでもこれは『自分の中の考え方の変化』の話。

今まで自分が好んできたような複雑なリズムパターンや、

小節や拍数を一瞬でわからなくさせるようなトリッキーなフィルとかを、

自分がシンガーソングライターとして歌うときにバックバンドのドラマーさんにやってほしいかなって考えたときに、

要らないよなって思うようになって、

特に自分がやっているような『歌モノ』の楽曲アレンジには全く必要なくて。

やっぱシンプルなドラムの方が絶対的に歌いやすいし、

難解なフィルや手数の多いリズムパターンなんかより、

毎回、同じグルーヴで2拍目、4拍目に来てくれる説得力のあるスネアさえあれば、

それだけで気持ち良く歌えます。

なんとなく今までドラマー側の知識としては、わかってはいたけど、

シンガーソングタイターをやり始めてから、

そのことを実際に身を持って体感し知ったことで、

自分が叩くドラムもこの2年間で少しづつ変わっていきました。

なので今、サポートのお仕事で叩くときの自分のドラムフレーズはとにかくシンプルです笑

『ここは派手にお願いね!』とか『4小節くらいフィルで埋めてね!』みたいな要望があったときはかなり暴れますが笑、

それ以外のときは必要最低限の音数で叩くようになりました。

その変化のお陰かどうかはわかりませんが、

なんだか最近は色々な現場で、

『すごく歌いやすいです!』って言ってもらえることが多くなったように感じます。

楽器隊の方々にも『合わせやすい!』って前よりも言ってもらえるようになりました。

シンガーソングライターを始めたことによって、

自分のドラムプレーがこんなにも変化するなんて思ってなかったので、

それだけでも、

新しい挑戦を始めて良かったと思っています。

そうじ|Official Website

Singer-songwriter